27. ようやく一息

 6月は西表旅行と、東京と大阪で三つのライブをやって大忙しだったボスだけど、ようやく一息ついて、久々の休日をゴロゴロしながら楽しんでる。今日のドジャースの応援も、じっくりできたみたい。ピケ・ヘルナンデスの名前をもらったキケ・ヘルナンデス選手が、面白いヘルメットをかぶって野手登板していたのでボスは大喜びだった。

 僕が大のお気に入りの猫じゃらしをくわえて部屋の中を走り回っていたら、しぶしぶ遊んでくれた。ボスは僕が梅雨の湿気にまいっていないのを不思議がっていたけど、それはただ、暑さにも寒さにもジメジメにも強い無敵のピケ・ヘルナンデスの強さを知らないだけ。
 明日からいよいよ夏まっさかりみたいだね。大人になってから初めての夏なので、どうやって暴れてやろうかと楽しみだ。

ピケ・ヘルナンデスの知るかぎり
 1. ある夜のこと 2. パトロール開始
 3. 扉が開く日 4. 夢の中でも遊ぶ
 5. 冗談で一枚 6. 一日の始まり
 7. 僕がおそれるもの 8. 監視されてるっぽい
 9. おやつは永遠10. 窓の外には
11. 歌を教えてあげる12. 嘘やいたずらまみれの、一歳の誕生日
13. 誕生日とエイプリルフール14. 新しい世界へ、ついに進出
15. 空飛ぶピケ・ヘルナンデス16. うさぎの復活劇
17. ピケ・ヘルナンデス入り布団袋18. ピケ・ヘルナンデス監督の活動報告
19. 失踪中のあの子20. 得意技はたくさん
21. またまた復活!22. のびのび
23. のんびり応援24. パトロールと換毛な日々
25. 二十年ぶりの再会26. 二十年ぶりのライブ
27. ようやく一息28. 快眠月間
29. ジャマー月間に変更30. 何の音でしょう
31. まちがえないで32. テレビ観戦